2012年9月11日火曜日

なんと大粒なうるち米!

大粒だと聞いていた岐阜産の「龍の瞳」を取り寄せてみた。
玄米(タテ6mm×ヨコ3.5mm)の大きさにビックリ!もち米、酒米みたい。
コシヒカリとくらべるとこんなに違う。
いつも通り、優しめに精米。小米選別機も順調に通り、
胚芽もしっかり残り、乳白色というよりは全体に白い色。
左が龍の瞳。右は新潟コシヒカリ。
炊飯してみると、粒の大きさはますます差がハッキリ!
茶碗に盛ると、見た目でもお腹いっぱいになれそうな感じ(^^)
ここまで大粒だと驚きだし違和感もあるが
今後ますます研究開発が進み、味質や姿も楽しみが増えそうだ。

2012年8月23日木曜日

粒ぞろいの精米が大切!

この機械は、精米機で精米した米を中に通して小米(割れ米)を取り除く小米選別機。
1.9ミリのメッシュ(写真右。本体の中筒の部分)を抜けた小米ははじかれて右下のバケツに。
精米時にあまり強い力をかけると、ひび割れや熱に負けて米が割れてしまったり、割れなくても炊飯時に割れてしまう原因を作ってしまうため、私は軽い負荷で二回精米機にかけるやり方。それでも割れ米は出てしまうので、さらに選別機にかけて小米除去に神経を使う。
30kg玄米1袋を精米して除去した小米は平均80gほど。(写真下は1袋分の小米)
毎日90kg以上精米してるからどんどん増える小米たち。
因みに、ぬかは30kg玄米精米時に3.5kgくらい出るので、正味26kg強が白米として使える。
小米にも大から小まで様々あるが、これが炊飯時に多く混じっていると、炊きあがりがダンゴ状態になる原因。ごはんが立たない原因。(写真の赤盆のコメは全部小米)
そんな小米だけを土鍋で炊いてみた。水も吸わせ、水加減も良く、そこそこの出来。
だがやはり、ネチョネチョ、粒が見えず。粟ぜんざいの粟を食べてる感じ。(粟に失礼)
いつもの炊飯時にこれが混じっていたならば、せっかくの粒ぞろいのごはんの隙間に
ネチョネチョの小米たちが紛れ込んで、つなぎの役目をしてダンゴにしてしまう。
ゼロにするのは厳しいが、極力小米をなくした精米が「美味しいごはん」のための
目指すべき精米である!今日もメガネをかけて厳しく取り除こう!

2012年8月16日木曜日

米どころのお盆

8/12朝、ここは米どころの新潟県十日町市松之山。魚沼コシヒカリの産地の里山の小さな集落。
人口はこの15年間で約1,000人減少して現在2,600人の限界集落。1,200年以上も集落を見守り続けてきた鎮守に殆どの世帯が集まり、子供は神社の中を拭き掃除、年寄りは周りの草刈と掃除。畏敬と感謝の念を込めて毎年お盆前に当たり前に繰り返されてきた作業は、年寄りの号令で的確な役割分担が指示され、あっという間の一時間足らずでスッキリと凛とした姿に。夏祭りや秋の神楽ほか、事あるごとにこの鎮守に集まり、五穀豊穣、集落の安寧を願う神の社。子供の頃からその神社を掃除し、集いながら生涯みがき続ける暮らしこそ、自然を尊重し、自然と共生するすべを知った人々の信念なんだと感動した。微力ながら手伝わせていただいたが、普段東京や農地でやる草刈では感じたことのない清々しい気持ちと、願いを持ちながら作業をしている自分がいた。

2012年7月31日火曜日

粒の大粒化がニッポンを支える会

土壌のスペシャリスト 新妻氏、肥料のオーソリティ 小林社長 と炊飯人、三人が集まるとにわかに始まったアツいお米談義。お米が育つ基本であり、その育ち方を大きく左右する土壌からみたベストな姿、成長の過程での使い方や品質でその性質を決定づける肥料からみたベストな姿、そして精米&炊飯した「白いごはん」のベストな食感と美味しさ(あえて食味とは言わない)。お米にとって始めと終わりを良く知る三者の偶然なる(あるいは必然?)意見の一致!それはコメの粒の大粒化。もちろん成分としての美味しさの追求も果たしながらのことであるが。 近年の米作りは食味計での高評価を目指すあまりに、成分としての食味値アップに躍起になりすぎ、その後の流通→精米→炊飯に耐えて美味しいごはんに成り得るコメとしての品質追求が疎かになっていないだろうか? 美味しいごはんが大好きな私たちが食べたいのは、冷めながら甘味が出てきて、ベチョベチョしていなくて、一粒ずつがつぶつぶして立っているごはん。たんぱくが少なく、粒の大きい穂先を集め、細かい割れ米が出にくい大粒化したニッポンのお米。これを各地で競い合って開発していくとき、「ごはんの国ニッポン」に暮らす私たちの後の世代たちも「ごはん党」であり続けることだろう。

2012年7月12日木曜日

日々の労働の汗水が技術革新の母

一昨年、平成22年秋、岩手県奥州市江刺での生産者の方々と企画したおよそ半世紀前の収穫から炊飯までの生活体験。
手刈りの収穫→棒掛けで乾燥→①千歯扱きで手と足で脱穀②足踏み脱穀機→唐箕(とうみ)で選別→すり鉢、一升瓶で籾摺り→ぬか釜で炊飯。
一方では、棒掛けからそのまま ハーベスターに取り込んで一気に籾に。
片や3時間でひとにぎりの出来高、片やあっという間に1~2俵。
今となっては無駄とも思える地道な作業の苦労が、後のとてつもない技術革新、生活改善の礎になっているんだと痛感。これは何事にも共通することなんだと思い、他事一切の一歩一歩をも大切にしようと決意した。

2012年7月11日水曜日

田植えから1ヵ月

田植えから一ヵ月も経つと梅雨の中で雑草も元気。
広大な田んぼとは違うから丁寧に手で田草取り。
                   「一心に雨のなかなる田草取り」真吾
都心の夜は街灯でよく眠れないイネたち。暗幕をかけるワクを設置。

ニッポンのコメ作りは永久に不滅です!


我が国で年に一回、2000回以上繰り返されてきた米作りをこれからも応援し続けます!

岩手「江刺金札米」の生産管理と流通を担う責任者の皆さん

地域の9割以上の生産者のチームワークを司って、14年連続特A評価!



奥州市胆沢区で農家レストラン「まだ来すた」を切り盛りする由美さん。ぬか釜使い仲間です!
古民家で地元の母たちがぬか釜ごはんを提供する、あったかくて美味しい私の憧れの店!
厳しい自然との共生のなかで前向き姿勢にブレが無い阿部組合長。
「江刺金札米」の生産を担う稲瀬地区農地・水・環境保全組合のアツい会合。

江刺の明日を担う若き生産者。野菜にも注力中!


田んぼの合間ではナス、キュウリの栽培、出荷もあり休む暇もない生産現場。


お二人で米、野菜の生産、出荷を休む間もなく続ける阿部夫妻。



この肥沃な土と質の良い堆肥が「江刺金札米」の美味しさの元です。

3.11と4.7の二度の影響で山手の田んぼは修復が必要。


江刺でも山手の棚田の地域はひび割れや畦が崩れるところが多く。





地域の米作りのまとめ役の重鎮、千葉さん。頼れるお人柄の大先輩です。
江刺の和食店オーナーの小沢夫妻。研究熱心なお二人の東京研修。
おひつ膳 田んぼ 代々木本店にもご来店。